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2017-11

ガマンの芸術。 - 2012.11.28 Wed




 ブームの火付け役は、NHKのドキュメンタリー番組「クローズアップ現代」だったようです。

これは、是非とも、この目で見てみたい!

とんと美術館から足が遠のいていた私ですが、急ぎネットで検索。上野の森まではせ参じました。

70年前、アメリカ社会の中で、ごくごく普通に暮らしていた日系アメリカ人(約12万人)は、太平洋戦争の開戦とともに収監され、アメリカ各地の強制収容所に送られました。ご存知の通りです。
それまで築いてきた暮らしは一変、ある日突然、トランクひとつだけを持たされて、砂漠の真ん中にある収容所へ送り込まれる。極限の暮らし....。辛く不自由な暮らしの中で、それでも、彼らは、生きるために必要なものを、自らの手で作りました。木っ端や、枯れ枝や、石ころや、はたまた、砂漠の砂から掘り出した貝殻を使って…。
決して、美術品を作ろうと言う気負いはなく、なのに、その完成度の高さには、目を見張ります。
何の予備知識もなく、フラリと館内を訪れたとして、そこにあるのは、いっぱしの美術品であり、工芸品であり、.......何より、その凛とした存在感は、見るものを圧倒します。

img411.jpg

なぜ、ここまでのものが作れたんだろう。日本人の手先の器用さ。....それもあるでしょう。うがった見方をすれば、物資の無い中にあっても、時間だけは延々と...あった? プライバシーも名前さえも取り上げられて、人々には番号がつけられて....。それでも、人は、人としての誇りを忘れなかった。人としての暮らしを諦めなかった。

img414.jpg

作品の中には、家具、道具の他に、杖や、野球のユニフォームや、花札、人形、置物、仏壇、そろばん、etc.

会場に入って、真っ先に目に入ったのは、木の枝(枯れ枝?)から作られた数本の杖でした。
年寄りには杖が要る。その思いから作られたのでしょうか、その「杖」の美しさに、思わず息をのみました。(母のこともあって、どうしてもこの手のものに、想いがが走ります。)誰かに贈る気持ち。…“愛用して貰いたい”という願いが、ただの枯れ枝をここまでのものに仕上げたとしたら、それは、もうもう、感動の一語!

「スゴイ!」
人間ってスゴイ! 脳天をガツンとやられた気分で帰ってきました。

『尊厳の芸術展』は、●東京芸術大学大学美術館にて、12月9日(日)まで。(入場無料)
その後は、福島・仙台・沖縄・広島 と、移動展示される予定だそうです。


会場は、そんなに広くはありません。1時間もあれば、一通り、それもゆっくりと鑑賞できる程度の規模です。
何かのついでがある方、ちょっと覗いてみませんか?



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● COMMENT ●

私も行く予定です。

寒いですね。お母さまはいかがかな?と思いながら・こちらもバタバタしていたもので・すみません。

ここのところ・いろいろなストレスが溜まって・思えば・映画も展覧会もご無沙汰で・・・
先日やっと映画2本見てきました。やっぱりちょっとの息抜きは大事ですね。
ここにきて見たい展覧会もでてきて焦っておりますが・先々週の日曜美術館だったでしょうか?
この展覧会のことをやっていて・私も行ってみようと思っていたところでした。
行ってみますね。

それでは・お母さま・お大事になさってください。

是非、是非。

かんこさん。

お元気でしたか? コメントありがとうございます。

ご覧になった映画のことも気になりますが、これ、どうぞ見て来てくださいな。感想などお聞かせ頂ければ、尚うれしいです。
上野公園、紅葉がきれいでしたよ。 お天気次第ですが、ふらりと公園内を散策しても、気持ちが良いですよねえ。スタバでお茶でも.....と思ったのですが、風が強くて、テラスでのコーヒーは諦めました。(店内は混んでましたし。)

母のこと、お気遣い頂きまして、ありがとうございます。
それよりも、ご主人さま、その後、大丈夫ですか?

今日・行ってみました。

こんばんは。久しぶりに歩きました。ボハボハの髪の毛で狂いそうだったので美容院へ行って
そのまま横浜馬車道のヨコハマ創造都市センターでやっている(ポーランドポスター展)をみて
おいしいものを食べたい気持ちをおさえて・・・すぐに上野の芸大の美術館へ!
上野の公園口の改札をでると・平日でも人で混雑してるんですね・・・
(ツタンカーメン展やメトロポリタン美術館展などなどもやってるから???)
噴水の広場のカフェやスタバ・初めてみました。これまた横目で見ながら
お茶したくても・あの人では・・・う~う~う~
芸大の美術館・多分ですが・大きな展覧会帰りの方々で・予想より混んでました。
それでも・やっぱり行って良かったです。
テレビでみたブローチや小さい引出し・・・とってもとってもステキでした。
みなさんが置かれていた状況を考えるとその中であのセンス・確かさ・すごかったです。
私(冬のトパーズ収容所)?の絵を見た瞬間・涙が止まらなくなりそうでした。
木の杖は・確か息子さんが戦死して外にでなくなった方に(今までのように外にでてきてほしい)と
その方の為に作ったときいたような気がします。

え~映画はですね。”桃さんのしあわせ”と”菖蒲”をみましたです。

それから・ダンナは3ヶ月はオーダーしたコルセットを起きている時はしっかりです。
まだちょっと動きも注意ですね。おかげ様で順調です。

長々と失礼しました。

そういう作品があったんですね。

かなり前だと思うんですが松ケン主演で岸恵子が回想するストーリーで三夜連続(だったかな??)のドラマを見たことがあります。
収容所から出たあとも差別や偏見のなかで生活の立て直しが困難な様子から裕福で満たされた現代まで長い話でした。
確かに収容所での暮らしではアメリカ生活が長くなって西洋化していても、日本人らしい工夫が所々にありました。日本庭園を作ったり。
でも、芸術展ができるほど、たくさんの作品が残っていたんですね。

早速!

かんこさん。

早速、行ってらしたんですね。お疲れさまでした。
それにしても、動き出すと、その行動範囲の広いこと、広いこと。美容院→横浜→上野...ですか?!

私も、久しぶりに上野の公園口を出て、その人通りの多さにビックリしましたよ。普段の日に、なんで、こんなに人がたくさん歩いているんだろう....って!(笑)田舎暮らしが染み付いてきたせいだなあと、苦笑いしたのですが、都内、ど真ん中にお住まいのかんこさんも、やっぱり、そう思いました?

>(冬のトパーズ収容所)?の絵を見た瞬間・涙が止まらなくなりそうでした。

暮らしの注意事項をしたためたチラシ....みたいな物、の裏に書かれた、収容所の全景と背後の山並み。
......でしょうか? 実に細かく書き込まれていましたねえ。でも、ドンと迫ってくるものがありました。

杖。確か、作者は、お医者さま....じゃなかったかしら? いちいち、その時の事の成り行きが見えるようで、感慨深いんですよねえ。

ご樹人さまの、腰が、元通りになると良いですね。まあ、大丈夫でしょう。
かんこさんも、お疲れさまでした。疲れが出てくる頃かもしれません。お身体ご自愛くださいませね。

覚えています。

ジャスミンさん。

そのドラマ。私も覚えています。橋田壽賀子さんの脚本だったと.....。
長いお話でした。

そうなんですよ。実に素晴らしいんですよ。それにね、作品群の中に、野球のユニフォームとか、応援のためのペナントだとか、そういうものまであるんです。ちょっと嬉しくなりました。花札まで作っちゃってるし......。

戦後、これまたトランクひとつで、放り出された人たちの、その後の苦労も計り知れないものだったと思うのです。にも関わらず、敗戦国である日本の、それも子供たちのためにと、彼らを中心に全米から集められ、届けられた、『ララ物資』の存在も忘れてはいけないですねえ。

そうそう、その野球のユニフォームをまじまじと眺めてきましたけれど、ちゃんとミシンで縫ってあるし、胸のアップリケはフェルト地でした。
戦後の日本を生き抜いてきた世代の方の見る目は、また違うのかな...とも思ったりしたことでした。


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